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人数や用途に合わせた適切な広さを選ぶ

防災用ワンタッチテントを選ぶうえで、まず重要なのはサイズです。避難生活では、プライバシーの確保やストレス軽減のためにも、ある程度のスペースが必要です。人数や用途に合った適切な広さのものを選びましょう。

1〜2人であれば、1.5〜2m四方のテントで十分でしょう。大人2人、または大人1人と子供1人が横になるスペースを確保できます。3〜4人家族で避難する場合は、2〜3m四方のテントがおすすめです。ゆったりと過ごせるスペースを確保できるだけでなく、荷物もテント内に置けます。4人以上で避難する場合や、物資の保管場所としても利用したい場合は、3m四方以上のテントを選びましょう。

設営・撤収のしやすさで選ぶならワンタッチテント

一刻を争うような緊急時に、複雑な手順で設営が必要なテントでは貴重な時間をロスしてしまいます。そこでおすすめなのが、ワンタッチテントです。名前のとおり、簡単に素早く設営できるのが特徴です。

ワンタッチテントは設営方法も非常にシンプルなので、設営・撤収が数分で可能です。そのためテント設営の経験がない方や、小さなお子様連れのご家庭でも簡単に扱えるでしょう。

長期間の使用に耐えられる丈夫な素材を選ぶ

防災用テントは、緊急時に一時的な住まいとなるため、耐久性が非常に重要です。屋外避難を想定した場合、風雨や紫外線にさらされる過酷な状況下でも耐えられる素材を選びましょう。フレームには、軽量で錆びにくいアルミや、強度が高いスチールが用いられます。

テント生地には、主にポリエステルが使われます。ポリエステルは、耐久性・耐水性に優れており、防災用テントに最適です。生地の厚さはデニール（D）という単位で表され、数字が大きいほど厚く丈夫になります。防災用テントには500D以上のものがおすすめです。

また、紫外線から肌を守るUVカット機能や、雨水の侵入を防ぐための装備があると安心です。

快適な居住空間のためには通気性も必要

災害時の避難生活では、テント内で長時間過ごすことになります。快適な居住空間を維持するためには、テント内の通気性も非常に重要です。通気性が悪いテントでは湿気がこもりやすく、蒸し暑さや結露が発生しやすくなるからです。このような環境は、避難生活を送るうえで健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

テントの通気性を確保するためには、窓やベンチレーターの有無、メッシュ素材の使用などがポイントになります。窓やベンチレーターは、テント内の空気を循環させるのに役立ちます。メッシュ素材は、通気性を確保しながら虫の侵入を防ぐ効果があります。

また、テントの設営場所にも注意しましょう。風通しのよい場所にテントを設営すれば、自然の風を利用してテント内を換気できます。

収納性と持ち運びやすさ

災害時は、避難場所への移動や避難場所での生活など、様々な状況変化に対応する必要があります。そのため、防災用テントはなるべく管理や利用がしやすいことが重要です。

折りたたんだ時にコンパクトになるテントなら保管場所を取らないため、普段使わない時でも邪魔になりません。また災害時は人手の確保が難しいため、女性や高齢者の方でも持ち運びや設営がしやすい軽量なテントを選ぶとよいでしょう。

防災用テントはいざという時にすぐに持ち出せるよう、収納袋に入れて保管することをおすすめします。